波尾の選択 傑物たちの至言に触れて

名言を超えた至言。生を突き詰める傑物達。至言に触れて触発された想いを綴ります

信念

傑物の至言-46 中上健次

われわれ、例えば高速道路をつけようとしている、あるいは空港を設けようという、それは政治や経済のスローガンですよ。ところが、政治というか皆さん方は、高速道路をつけることが自己目的、目的化してしまう。あるいは空港をつけることが、目的である、本…

傑物の至言-44 倉本聰-2

みんな、ものを考えなさすぎる。上の方からの発想ではなく、もっと下から物事を見て、視野や議論の場を広げなければいけない。海抜ゼロから考える姿勢が必要な時代に来ている」 「未来は暗いですよ。若い人たちを見ていると、知識はあるけど、知恵がない。 (…

傑物の至言-43 倉本聰

純「電気がなかったら暮らせませんよッ」 五郎「そんなことないですよ」 純「夜になったらどうするの!」 五郎「夜になったら、寝るンです」 (『北の国から』での台詞) 日本人は便利であることが豊かさであると捉えています。しかし「豊か」を辞書で引くと…

傑物の至言-42 Bruno Dumont(ブリュノ・デュモン)

「映画というのはカット自体が意味を持つのではなくて、カットとカットの関係から意味が生じます。ですから私はなるべくニュートラルな演技を求めます。そのカットを編集して初めてそこに意味が生じます。 私は過剰な演技、はっきりと意味が読み取れるような…

傑物の至言-39 Ivo Pogorelich(イーヴォ・ポゴレリチ)

私の演奏では無作為に出て来る響きはひとつもありません。すべての響きはまず私の頭の中に現れ、思考を続けてから演奏されます。 これは「カンフー」です。カンフーの名人は煉瓦を割るとき、手を降ろす前にどれだけの力が必要で、どの角度で煉瓦を割るべきか…

傑物の至言-35 山崎努-2

僕のモットーは、つねに“俳優のアマチュアで、わかっていることはないんだ”ということです。実際、俳優として僕はアマチュアだと思っています。長くやっているから演じる技術は覚えたし、それで食べてもいる。でも、演技について、実は何の確信も自信ももっ…

傑物の至言-34 山崎努-1

自分が好きな人物を演じるのは難しいということが、改めてわかりました。役づくりというのは、その人物の欠点とまではいわないけれど“ 歪み”を見つけることなんです。よくいえば個性とか人柄なんですが、その人物の歪んでいる部分を探り出す。人生のうまくい…

傑物の至言-32 Jim Jarmush /ジム・ジャームッシュ 

──あなたは昔からずっとハリウッドのルールに背いてきていますね。 J ハリウッドのルール本というものがあるのだとしたら、僕は読んだことがない。もし手元に回ってきたら、開く前に焼いてしまうだろう。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のときから、…

傑物の至言-31 Nelson Mandela/ネルソン・マンデラ

奴隷制やアパルトヘイトと同様に、貧困は自然のものではなく、人間から発生したものだ。 よって貧困は、人類の手で克服し、根絶できる。 (ネルソン・マンデラの発言より) 全く、完全にその通りだ。 Nelson Mandelaが生涯を自身の存在を掛け訴え続けたにも関…

傑物の至言-30 色川武大/阿佐田哲也

全勝を目指しちゃいけないんだ。 人生そんなに上手くゆくわけはないし、 全勝を目指す人は、 弱いところがあってね、 1敗しただけなのに 折れちゃうことがあるんだ。 人生、適当に負けることが大事さ。 アマチュアはね、次の目を丁か、半か、あれこれ思案し…

傑物の至言-29 安藤忠雄

便利とか快適、画一的な豊かさばかり追い求めてはいけない 日本は近頃、元気がないんじゃないか。 これはとくに若い人たちの姿を見て、実感するところです。株価や物価指数、賃上げのベースアップといった数値とは関係なく、人の気持ちが縮み込んでいるよう…

傑物の至言-28 Neil Young(ニール・ヤング)

俺は音楽の世界で既成概念とされてる現状を、そのまま受け容れる気はないんだよ。Spotifyを使ってる連中が聴いているのは、元々の音源の5%以下、せいぜい3%ちょっとだ。それ以外のところはまっすぐゴミ箱行きなんだぜ。まるでサウンドの表面的な部分だけを…

傑物の至言-27 Lou Reed(ルー・リード)

「ないよ、ない。ビートルズなんか好きだったことは一度もないから。ゴミだとしか思ったことがないから。じゃあ、誰が好きだったのかと訊かれれば、誰も好きじゃなかったっていうことだね」 -ビートルズやジョン・レノンへの共感などはなかったのか、問われ…

傑物の至言-20 忌野清志郎

うーん、大人がやっぱりもっと真面目になんないとダメだと思うんです。真剣に生きるっつーかねぇ。いい加減な大人が増えたんじゃないですかね。子供から見て大人が怖くもないし、尊敬もできないっていう。2001年6月号ルーフトップのインタビューから こんな…

傑物の至言-18 George C. Scott,(ジョージ・C・スコット)

アカデミー賞というのは肉の品評会みたいなものだ 俳優たちを競争させるのは堕落である 授賞式は2時間のけばけばしいショウにすぎない。 経済的理由のために、サスペンスを盛り込んでつくりあげた大衆向けの展示だ (本人談)http://moviepad.jugem.jp/?eid…

傑物の至言-14 Tarr Béla(タル・ベーラ)

(長回しは)私の映画の言語です。俳優が逃げることができずに状況の囚人となるのです。スタッフ、キャストの全員の集中力、ベストな状態が求められ、カメラが回るそのことが何かを生むのです。また、映画は自分にとって、絵であり、リズムであり、音であり…

傑物の至言-12 パンタ(中村治雄)-頭脳警察

今回の新曲を誰に聴かせたいかというと、かつて世間を騒がせ、国家解体なんて叫んでた奴らになんだ。てめえらいったいなにやってんだい。組織、資本の中であくせく働いて、赤ちょうちんに出掛けて”今の若い奴ら”はなんてクダを巻いている。 『頭脳警察 1990→…

傑物の至言-7 蓮實重彦

まったく喜んではおりません。はた迷惑な話だと思っております。80歳の人間にこのような賞を与えるという機会が起こってしまったことは、日本の文化にとって非常に嘆かわしいことだと思っております。 もっともっと若い方~ (ーやっぱり何か情熱やパッショ…

傑物の至言-6 Theo Angelopoulos(テオ・アンゲロプロス)

映画は仕事ではありません。少なくとも私がこうあるべきだと思っている映画、こうあり得ると思っている映画は、仕事、職業ではなく、“使命”なのです。 世界を良くしていきたい思う宣教師たちは今何人いるでしょうか? TVや商業的な映画が語る言語とは違う言…

傑物の至言-3 池田晶子

私は基本的に、考えたいから考えているだけですが(笑)。二次的な意味としたら、哲学は社会に対する一種の解毒作用があるのでしょう。例えば、みんなが思い込んでいて、それについて考えようとしないことに対して「本当にそうなの?」と水を向けるような作…