波尾の選択 傑物たちの至言に触れて

名言を超えた至言。生を突き詰める傑物達。至言に触れて触発された想いを綴ります

傑物の至言-44 倉本聰-2

 

みんな、ものを考えなさすぎる。上の方からの発想ではなく、もっと下から物事を見て、視野や議論の場を広げなければいけない。海抜ゼロから考える姿勢が必要な時代に来ている」

「未来は暗いですよ。若い人たちを見ていると、知識はあるけど、知恵がない。

(2018/1/4 日刊スポーツ)

 

 

僕は最近、よく「5合目からの発想」という言葉を使います。いま富士山を5合目から登るのが常識になっていて、文明が発達すると6合目までエスカレーターがついたり、7合目にヘリポートができたりするかもしれない。

だけど、それは登る選択肢も視野も狭めてしまっているんです。逆に「海抜ゼロ」はそれが無限にある。そこから考え直せば、もっと新しい視野が開けるに違いない。だからベースに戻ろうじゃないか、と僕は考えるんです。

(2019/5/30 取材・文:鈴木毅、/Yahoo!ニュース 特集編集部)

 

 5合目から上が登山と思ってしまう現状、それが便利さによって6合目から7合目から上と楽になり、それが当然、あたり前と感じるようになってしまう。どんどん人間はものを考えなくなり、生きている「前提」がどのような構造により形成されているか、知ろうともしない。

 これまで40人ほどの傑物の言葉を紹介してきたが、驚くほど共通して仰っていることは「自分で考えろ」だ。

 

 

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倉本聰の第一印象はまず目力、眼力の強さ。かっこいい。
身体中にストレートなエネルギーが充満している。

考える、実践することでエネルギーが眼力をさらに強くし、身体中のアドレナリンをハイレベルに保っているに違いない。

80歳を超えているということをまったく感じさせない。

通常の人の何倍も、ものを考え生きてきた人間の力強さが溢れているだけだ。

 

 

テレビの国から

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社会を少しおちょくってやる、という。それはすごく創作意欲をかき立てるし、ヘンな言い方だけれども、人間を若くします。僕の場合で言うと、それがいちばん長生きさせている気がする(笑)。

それは「怒りのパッション」ですね。

(2019/5/30 取材・文:鈴木毅、/Yahoo!ニュース 特集編集部)

 

 自分でものを考えなければ、怒りすら覚えない。テレビの中、ネットの中で「誰かが」怒っている代理で済ませてしまう。感情が萎縮する。ものを考える原点は感情、感覚だ。感情が湧かなければものを考えることすら出来なくなる。

 

「考えろ、って『何を』『どう』考えればいいんすかね?」

自分で考えろ。

 

 

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倉本聰

1934/12/31- 現在83

脚本家、演出家